20歳そこそこの若者がこんな映画を撮れるならば
後にスパイダーマンのメガホンを取るのも当然の結果だ
後にスパイダーマンのメガホンを取るのも当然の結果だ
B級ホラーを語るのにやはり避けては通れないこの作品を今回はご紹介します。
1981年アメリカ 85分
監督:サム・ライミ
出演:ブルース・キャンベル
監督のサム・ライミ。多くの人にとってはスパイダーマンの監督であることでしょう。
そんなファミリー向けハリウッド大作の監督のデビュー作がこちらです。
まさかこんな残酷度がかなり高いスプラッタホラーだとは誰が思うでしょうか。
低予算映画の基本的な要素である舞台の狭さ。
本作では森の中の小屋で完結するストーリーとして使用されています。
地を這うようなカメラワークに見られる低予算ながらも考え抜かれた手法。
そんな低予算とはなかなか見えない特殊メイクの数々。
どこをとっても本気の映画であることは間違いない作品です。
個人的に本作の気に入ってるところは悪魔に憑依されたときの声ですね。
あの声と閉じ込められているときの暴れ方、鉛筆で足を刺すところや
恋人が一瞬もとに戻ったかのように振る舞い騙すところ、このあたりはいいシーンだったと思います。
身近にありそうな(実際悪魔が憑依することはないでしょうけど)
もしあったらきっとこうなるかもなという
そういう感覚がちょっとした恐怖のスパイスになってる感じですよね。
暗い森でのカメラワークも苦肉の策とはいえ後に表現の一つとして多用されるものでしたね。
あとなんといってもこの悪霊の顔はこの映画の代表的なオブジェクトだと思います。
この映画といったらこれというくらいのものですね。
この悪霊が取り憑くというにはかなりゾンビよりもウェットな感じがたまらなく印象に残ってます。
VHSのジャケにも使われていたと記憶しています。やはり死霊のはらわたといえばこれなんですよね。
また、このシーンの手はサム・ライミ監督だそうです。
このあとのシーンで生指が見えてしまっていることは心にそっとしまっておきましょう。