第27回:ミミズバーガー

第27回:ミミズバーガー

ミミズ肉のハンバーガーなんて都市伝説
味がわからないように代用するには牛肉より高くつく

ミミズバーガー (原題:THE WORM EATERS)
1975年アメリカ 94分
監督:ハーブ・ロビンズ
製作:テッド・V・マイクルズ
出演:ハーブ・ロビンズ

某有名ハンバーガーチェーンの肉が実はミミズ肉で、ミミズが出てきて訴えたら口止め料を貰った。
45年も前にそんな都市伝説があったがまさにそれに乗っかった邦題をつけた映画である。
当然ミミズ肉のハンバーガーを美味しくつくるためには牛肉よりも高いコストがかかってしまうし
この映画もミミズのハンバーガーが出てくるわけではない。そういう時代だ。
但し、この映画のほうがもっとキツいかもしれない。

 

キャンプ場を経営する爺さんはミミズに名前をつけて飼ってる変態じいさんなのだけど

この爺さんを立ち退きさせようとあの手この手でせまりくる住人にミミズを混ぜた料理を食わせる。

ミミズを食わされた住人は下半身がミミズになり(これが実にチープ)大変なことに、という映画。

とにかく本物のミミズを使いそれを咀嚼するというシーン

のためだけにあるような映画で
シナリオもこの爺さんのあたおか具合もなんとも寒い、下半身ミミズは時代を考慮しても出来が寒い。
こんな映画を日本に持ってきたのは一体どこからこんな映画を見つけてくるのかと言わんばかりの
ラインナップを誇ったMIMI(三実)という会社。当時を知る人でも知っていたらよっぽどのマニア。
さすがにDVD化はされないだろうと思っていたらしっかりされていた。この邦題のインパクトと
製作のテッド・V・マイクルズが一部ではエド・ウッドと双璧をなすと評価されているからだろう。

 

映画の出来としてはB級映画としても低いもののこのミミズ食というインパクトだけ。
本当にそれくらいの映画。
逆に言えば本物の生きているミミズを食わせることを主題にした映画は後にも先にもこの映画だけ。
B級映画好きとしては押さえておきたい一本であることには違いない。

 

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